株式の出来高が相場に与える影響
- 2022.10.15
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テレビのニュースでは最後に、今日の株価と出来高がアナウンスされます。
株価というのは取引された価格のことであり、出来高というのは取引された数量のことです。
株式の売買では、売り手と買い手の希望価格と株数がマッチすることで取引が成立します。売り手がいくら株式を売りたいといっても、買い手がいなければ取引は成立しません。
出来高は売り手と買い手の量を意味しており、「出来高が多い=需要と供給が大きい」ということであり、相場が活発に動いていることを表しています。
『出来高が株価に先行する』という格言がありますが、売買が多くなればそれだけ株価が変動するからです。
目次 (タップでジャンプします)
価格帯別出来高
株式の購入価格を判断する上で重要になるのが、各銘柄における「価格帯別出来高」です。
出来高の多い銘柄は「流動性が高い」ということであり、それだけ売買がしやすくなります。
一方、出来高の少ない銘柄は「流動性が低い」ため、仮に保有したとしても売却ができにくくなります。
例えば、Aという銘柄の価格ごとの出来高が以下だったとします。
・1,000円:1,000株
・1,050円:2,000株
・1,100円:3,500株
・1,150円:1,500株
上記では、1,000円から1,150円の価格帯で、トータル8,000株の取引があったことになります。1,100円で3,500株が売買されており、A銘柄は1,100円で購入した投資家と売却した投資家が一番多いことになります。
価格帯別出来高が売買に与える影響
株価は常に変動するものであり、いったん下がった価格がまた元に戻ることがあります。例えば、1,100円の株価が一度1,000円に下がってからまた1,100円に上昇すると、1,100円で価格の止まるケースがよく見られます。
それは、1,100円で購入した投資家が多かったからです。この価格で購入した投資家は、株価の値下りによって含み損を抱えていたことから、株価が1,100円に戻ると、含み損を解消しようとして株式を売却します。つまり、売りが多いため、株価が伸びません。
逆のこともあります。
仮に、A銘柄の株価が1,200円から下がってきたとします。1,100円の時に空売りしていた投資家は同様に買戻しをします。従って、1,100円近辺で買いが多くなり、株価の下げ止まりが起きます。
このように、出来高の多かった価格帯が相場の流れを左右させることになります。
売買のポイント
株式の売買ではまず、取引量の多かった価格帯を確認します。
仮に、株価が上昇してきて最大出来高の価格帯を抜けると、売りの圧力が小さくなったことになり、株価の上昇が期待できるため、買いのポイントになります。逆の場合は売りのポイントになります。
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