初心者は「ナンピン買い」に注意しましょう
- 2022.12.15
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株式投資をするときに、あまりおすすめできない戦法があります。それは「ナンピン買い」と呼ばれる戦法です。
株式投資を始めたばかりのころは、つい無意識でナンピン買いをしてしまいがちなので注意が必要です。
そこでナンピン買いとは何かを紹介していきます。
例えば30万円の資金を手にして、株式投資を始める人がいます。
株価をチェックしているうちにAという銘柄に出会いました。Aの最近の、業績や扱っている商品などを見たときに、現在の株価は割安ではないか、買い時だと考えます。
Aは1000円の値をつけていて、業績などから考えると割安に思えました。
そこでAを1000円で100株購入します。
投資金額は10万円です。当然Aの株価が上昇し、含み益が出るだろうと期待していたのですが、一か月後、Aの株価は500円になってしまいました。
10万円の価値があった株が、5万円の価値に下がり、5万円の含み損になりました。
Aの株価は1000円でも割安だと感じていたため、半分の株価になったことに対して落ち込むよりも、チャンスだと感じました。
そこでさらに20万円を使い、Aの株を追加で購入しました。
このような行為をナンピン買いと呼びます。
自分が保有している株の値段が下がったときに、損切りをするのではなく、買い足すことをナンピン買いと言います。20万円で500円の株は、400株買えます。
合計500株あるため、仮に株価が700円まで戻れば、投資した資産は35万円まで上がり、投資した30万円を5万円も上回ります。
もともと1000円の値を付けていたのだし、自分はさらに値が上がると思って購入した銘柄ですから、700円に戻るのは容易だと考えてしまいがちです。
しかし一か月後、Aの株価は250円に下落してしまいました。250円の株を400株持っているため、価値は10万円です。
投資した金額は30万円なので、含み損が20万円もあります。損切するにはもったいなく、再び買い増しをしようにも、資金が尽きています。
このような状況になると、どうすることもできないため銘柄を放置することになります。この放置状態を「塩漬け」と言います。
もしナンピン買いをしないで、損切りをしていれば5万円の損失で済みました。
しかも20万円の資金が残っているため、売買をして損失を取り戻せたかもしれません。
ナンピン買いをするときは、株価が下がった株は必ず元に戻るという考えをもとにしていますが、さらに値が下がるケースもあります。
初心者はたくさん売買をして、株について経験を積むことが大切ですが、塩漬け状態になると経験も積めません。
ナンピンをして塩漬けというパターンに陥らないよう気を付けて売買してください。
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